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■雲ノ平植生復元活動

05 雲ノ平で取り組んだ植生復元の基本方針

①自然の摂理を読み取り元の姿に戻す

従来の土木工法のような自然と対峙する考え方ではなく、自然の構造に逆らわない造園的アプローチをとり、最終的には人為的な工作の形跡が確認出来なくなるような工法を用いる。

②景観を壊さない

可能な限り景観にインパクト(悪影響)を与えない、素材、工法を用いる。

③コストをかけない

GISやGPSといった地理空間情報技術を駆使し、測量や情報収集のコスト(手間)を抑え、活動の情報化を行う。また、出来るだけ現場にある素材を使い、自然の成り立ちに近い施工をする(近自然工法を用いる)ことで、使用する資材量を最低限にし、且つ効果が期待できる方法を作り上げる。

④ひとを育てる

能力の有無を問わない形のボランティアに頼らず、専門的に目的意識を共有できる山小屋スタッフと大学の教員、学生が主体となって活動に取り組むことで将来自然環境に従事する人材育成をも目的とする。

⑤持続可能な体制をつくる

北アルプスなどの山岳地、遠隔地においては、従来の公共事業の構図では柔軟な対応ができないため、現地の山小屋と大学が主体となって協働し(山小屋がヘリコプターによる資材の運搬や滞在環境を提供し、大学は研究の資料作りをするといったように)それぞれの不得意分野を補完し合うことで、小規模な組織でも効率的で持続可能な方法論を作り上げる。またこの様な連携によって、公共事業では莫大なコストを要した本格的な研究活動のコストを大幅に軽減する事を目指す。

⑥普及可能な方法論を作る

実践的な技術や知識の体系を作る。各工程でのコストを抑える。小規模な組織の連携のモデルを作る。GISなどの技術によって労力を効率化し、視覚的にも分かりやすい資料作りをする。
これらの事を実践し、詳細に渡って広く公の場に発表していく事で、今後同じような志を持つ人達にとって明確なモデルケースになり得る活動にする。



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