10 堰 | 雲ノ平植生復元活動 | 北アルプス黒部源流 | 三俣山荘・雲ノ平山荘・水晶小屋
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■雲ノ平植生復元活動

10 堰

U字溝、V字溝などの水が集中して流れる浸食地形上で、上部から流出してくる土壌を受け止め、植生の発芽環境を作り出す為の工作物である。素材は現地の点石と緑化ネットを用い、『水流は透過しつつ土壌を留める』発想は土留ロールと共通する。裸地上の水が集まりやすい地形を選び、周囲の地形や水の集中度合いで大きさや形を調整し、必要に応じて連続して配置する。この工法だと浸食溝を流れる水流の勢いを大幅に緩め、確実に土壌を留める上に、景観へのインパクトも最小限に抑えることが出来る。また、点石とネットとの組み合わせで適度な空気層や影が出来る為植物の発芽条件としても有利である。因みにこの施工法は自然環境から着想を得たものだ。土砂崩れなどの原因で自然に発生した裸地が緑化していく一つのパターンに、斜面の上部から落ちてきて途中で止まった大きな岩を基点にその上に中小の岩が止まり、やがて小さな砂利や土砂が溜まり水平に近い面を作り、その上にまた大きな岩が止まることを繰り返し、結果的に階段状の地形を形成し、安定したところで植物が定着するという事象がある。

施工手順

想定される復元過程

※「11.10カ年実施した植生復元内容」「12.成果と課題」は山小屋期間終了後の2018年11月以降に公開させていただきます。



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